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コロンボでカネシュ・タベンドランさん初個展 戦後の国家と人をテーマに

展示作品

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 ビジュアルアーティスト・カネシュ・タベンドラン(Kanesh Thabendran)さんの初個展「Unspoken(アンスポークン)」が現在、コロンボ7地区の現代アート画廊「Saskia Fernando Gallery(サスキア・フェルナンド・ギャラリー)」(41 Horton Pl, Colombo)で開催されている。

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 スリランカ内戦の激戦地となったスリランカ北部にルーツを持つタベンドランさん。ジャフナ大学で美術・デザインの学士号を取得後、「北部で戦争の影響を受けた人々の心に響くような個人的ナラティブ描きたい」というビジョンを持って芸術活動に乗り出した。これまでにコロンボ・アートビエンナーレを含むスリランカ国内や海外のグループ展で作品を発表している。

 「写真を切り抜くことで、現実と向き合うことができる」と話すタベンドランさんは、写真、デジタル加工、フォト・カット、コラージュの技法を組み合わせた作品作りに取り組む。作品の多くは、戦争中や戦後に家族が家庭用品を守るために直面した苦闘、失ったときの喪失感を題材に扱う。古い写真を使ったフォト・カット技法で過去の記憶を掘り起こし、戦争がなければ経験できたかもしれない人生を思い描こうとしているという。

 「無言のメッセージ」をタイトルに掲げる同展では、内戦終結後の政治的、社会的、経済的な状況の変化と、国家の介入が北部の人々の生活に与えた影響に焦点を当て制作した作品を展示。作品を通じて「国家と人々の関係を客観的に理解しようと試みた」という。

 開館時間は10時~18時。日曜定休。10月30日まで。

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