コロンボ7地区の現代アート画廊「Saskia Fernando Gallery(サスキア・フェルナンド・ギャラリー)」(41 Horton Pl, Colombo)で現在、グループ展「With My Back to the World(世界に背を向けて)」が開催されている。
3月8日の「国際女性デー」を記念して企画した同展。スリランカの現代アート分野で活躍する女性アーティスト12人の作品を紹介する。同展タイトルには「ミニマル・アートの巨匠」として知られる抽象画家アグネス・マーティンの作品名を引用した。「作品の背景や根拠を追求せずに、女性の直感に基づいた繊細なアートの世界を感じてほしい」と、あえてテーマを掲げていない。
唇をモチーフにした作品が特徴のファビアンヌ・フランコットさんをはじめ、木版画で女性のフォルムと自然を描くハンシカ・ヘラスさん、ドキュメンタリー写真で視覚的ストーリーを語るアノマ・ラジャカルナさん、コラージュで環境の変化を表現するサスキア・ピンテロンさんなどの作品を展示。作品は刺しゅう、ビーズワーク、木版画、絵画、彫刻、アサンブラージュ、写真など幅広い分野に及ぶ。
同画廊のキュレーターは「一様ではない女性の体験を、各アーティストが異なる技法や素材を使い、いかに表現しているかを観察し、感じ、それに反応してもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~18時。日曜定休。4月2日まで。