コロンボのスリランカ近現代美術館「Museum of Modern and Contemporary Art Sri Lanka」(Crescat Boulevard, 89 Colombo-Galle Main Rd, Colombo 00300)で12月8日、企画展「Encounters(エンカウンターズ)」の第3期展示が始まった。
異なるアーティストの作品を並べ、作品同士の「Encounters(出合い)」を演出する同展。1950年代から現代までの作品を6グループに分け、1グループは2月からの全期間展示し、残り5グループを順次入れ替える。作品を変えることにより、「それぞれの作品に対し新たな気づきが得られるかどうかを鑑賞者に問いかける」構成にした。
第3期では、スリランカ出身の画家・故ジョージ・キートさんの作品が中心的な役割を果たす。2テーマに分けた展示構成で、キートさんの2作品を核にA・マーク、ネルン・ハラスガマ、ジャナニ・クーレイさんなどの作品が「出合う」。衣服をテーマとした展示では、「服が、その機能性だけでなく、階級・職業的地位・性別・国籍などの社会的アイデンティティーをいかに伝えることができるか」に注目。一方、キートさんの油彩画「The Offering(捧げもの)」が中心となる展示では、「精神的な側面に焦点を当てた」という。併せて、「アジア・アフリカ作家運動」に関連する作品や資料も展示する。
開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入館料・イベント参加料は無料。期間中、学芸員による作品解説ツアーや専門家によるワークショップなども毎週行う(要予約)。来年3月19日まで。