コロンボ7地区にある現代アート画廊「Saskia Fernando Gallery(サスキア・フェルナンド・ギャラリー)」(41 Horton Pl, Colombo)で現在、ヌワン・ナラカ(Nuwan Nalaka)さんの個展「Prakriti(プラクリティ)」が開催されている。
水彩やテンペラを使い作品を制作するナラカさんは、インド・コルカタのラビンドラ・バーラティ大学で美術学修士号を取得。ジェンダー・政治・自然・スピリチュアリティー・心理学など幅広い分野から着想を得て、インドで習得した画法とスリランカの文化・宗教を融合した作品作りに取り組んでいる。これまで国内外の個展やグループ展で作品を発表しており、同画廊での個展も今回で3回目。
タイトルの「プラクリティ」はサンスクリット語の言葉。全ての創造物が発生する原初の「根本原質」を指し、古代インド思想において女性はプラクリティの体現者であると考えられているという。
同展では、花や植物をモチーフに描いた大判画を中心に展示。展示作品について、ナラカさんは「花の持つ生物学的・装飾的・象徴的な意味合いを通じて、女性の持つエネルギー、セクシュアリティー、エロティシズムについて考察した」とコメントする。作品に描かれた花には女性の新たな生命を生み出す能力や性的な暗示が含まれているという。
開催時間は10時~18時。日曜定休。12月13日まで。