画家マヘン・チャンムガム(Mahen Chanmugam)さんのガネーシャ神をテーマにした個展「GANESHISM(ガネーシズム)5」が現在、コロンボ・バンバラピティヤ(Bambalapitiya)地区にある現代アート画廊「Barefoot Gallery(ベアフット・ギャラリー)」(Galle Road, Colombo 04)で開催されている。
ビジュアルコミュニケーターとして、香港やシンガポールの広告・デザイン業界で働いた経験を持つチャンムガムさん。1994年、シンガポール滞在中に象の頭を持つヒンドゥー教の神・ガネーシャの秘めるシンボリズムに引きつけられ描き始めたという。「彼(ガネーシャ)は私の心の中でポーズを取り、もたらすイメージは慣習や形式、教義、性別さえも超越している」と話すチャンムガムさんは、以来30年間、ガネーシャを題材とした作品作りに専念してきた。
現在は、コロンボ郊外ナワラの自宅兼ギャラリー「Ganeshism Studio Gallery」を拠点に活動。キャンバスや木版、ガラス、さらには米袋や産業用梱包材など幅広い素材をベースにアクリルで作品を制作し、これまでにスリランカとシンガポールで個展を開いている。
同展では「自然とエネルギー」「内なる神」「女体化身」「内的世界」「スピリチュアル・アートフォーム」の5分野で約50点を展示する。「ガネーシャは科学や量子物理学と自分を結びつけている」と考えるチャンムガムさん。「伝統的な宗教観を超え、意識の本質や万物の相互関係、愛と喜びなど、ガネーシャが象徴するものを現代的に解釈・表現した作品を集めた」という。
営業時間は10時~18時。日曜定休。6月24日まで。